メールでの、
顧客のフォロー
について、具体的な内容を知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
メールでの顧客のフォロー、いわゆる「追客」についての説明をわかりやすく解説しています。
ホームページを制作する際に、ホームページに会員登録する機能を設けて、ユーザーに、
メールアドレスを登録
してもらい、
定期的な情報をお送りする
という営業方法があります。
また、過去に問合せがあったり、資料請求のあったユーザーに対しても、
定期的なアクション
をとることで、実際の申し込みの為のひとつのステップになります。
見込み先とのつながりを保つことの他、すでに申し込みをもらったユーザーに対してのリピートも期待できます。
そのためには、
メール配信のフロー
を決めて、
配信の為のしくみ
を持つことが必要です。
少し長いですが、下記にそれぞれについて説明していきます。
目次
メール配信のフロー
メール配信する際のフローとしては、下記になります。
1.送付先メールアドレスの把握
2.ユーザーニーズの収集
3.集めた情報の管理
4.送付コンテンツの作成
5.配信
1.送付先メールアドレスの把握
まず、見込み先ユーザーのメールアドレスを取得する必要があります。
その際に、メールを定期的に送付することについて
相手方の承認
を得る必要があります。
情報の収集のルートとしては、概ね、下記になります。
A .ホームページから;ホームページに会員登録フォームを設けて、定期的なメールを送付希望の有無欄で、希望者のみにメール送付します。
B. メール問合せのユーザー;メール返信(回答)の際に、会員登録のページの案内を行い、そこに誘導します。
C. 申し込み済のユーザー;メールでの情報提供をしてよいか確認します。
2.ユーザーニーズの収集について
ユーザーニーズの収集(会員情報の登録)の際、
どのような情報を求めているか(欲しい情報の種類)
も確認します。
つまり、その情報に合致した情報のみを送付して、ミスマッチングを防ぎます。
登録時の情報のニーズカテゴリーは予め決めておきます。
3.集めた情報の管理
情報を管理する方法については、下記のパターンがあります。
A)ホームページのサーバー側に情報管理機能(会員登録など)を用意する。
B)問合せフォームで情報を収集して、顧客管理データベースやエクセルで管理する。
C)「メール配信サービス」を利用して管理する。
A)ホームページのサーバー側に情報管理機能(会員登録など)を設定する
ホームページに会員登録ページを用意し、そこで、
・メールアドレス
・欲しい情報の種類
を登録する方法です。
その際、その次のアクションつまり、
・メール送付(カテゴリーごとに絞り込んで送付)
・会員情報の修正、削除(会員自身が、修正削除できる)
を行う機能を持たせる必要があります。
ホームページ側の機能として埋め込む場合、
その為の機能
が必要になります。
その方法としては、
開発で対応する
もしくは、
ワードプレスの場合は、「メールマガジン」機能を持つプラグイン(機能拡張)で対応する
といった方法があります。
開発はコスト面の問題があります。
ただ、「メールマガジン」機能を持つプラグインが海外製のものが多い為、操作上、使いづらい面があるというデメリットがあります。
それ以外に、
そういった機能をもった月額のサービスを利用する
という方法もあります。
その場合、通常は、初期費用と毎月の利用料がそれなりの金額(万単位)になる場合が多い為、導入には、コストパフォーマンスを考慮しての判断が必要です。
注意点!
月額のサービスによっては、集めたデータの出力(アウトプット)ができないものがあります。
その場合、将来、サービスを変更する場合に、せっかく集めた顧客情報が引き継げなくなってしまいます。
サービスを提供している会社からすれば、解約させない為の方法かもしれませんが、あまり感心しません。
メールアドレスなどの顧客情報をダウンロードできるかはチェックしておきましょう。
B)問合せフォームで情報を収集して、顧客管理データベースやエクセルで管理する。
メールアドレスとユーザーニーズを顧客情報データとして保存します。
その後、メール配信時に必要な情報を取り出して活用します。
つまりデータの自動連係が無いため、実際の作業が、
・メール取得
・登録情報の管理
・メール配信
という3つのステップに分かれる形になります。
この場合、情報のメンテナンス(編集、削除)も含めて、
・運用に手間がかかる
ことになります。
ただ、配信先が少ない段階では、この方法でスタートする選択肢もあります。
顧客管理にはエクセルを使うことで、コストをかけずに運用できます。
もしくは、「SFA((営業支援システム)」や「CRM(顧客管理)」といったセールス管理、顧客管理のサービス(有料)を使用して、案件ごとの進捗管理を細かく行う方法もあります。
また、メール配信の際に、基本、都度データをインポートする必要があります。
C)「メール配信サービス」を利用して管理する。
クラウドのメール配信サービス(有料)を利用するという方法もあります。
その場合、ホームページには、
専用のコード
を埋め込んで使用することもできます。
そいった機能を持つをメール配信サービスを利用すると、
管理情報とメール配信時のデータが連携できる
ため、メール配信運営が効率的に行えます。
また、通常、ユーザ側から配信停止の設定もおこなえますので、
データ管理に要する手間が省ける
ので情報メンテナンス面(編集、削除)の手間も省力化できます。
3.送付コンテンツの作成
実際に送付するコンテンツは、
・新しい情報
・ステップメール
の2つのパターンがあります。
・新しい情報は、商品やサービスの情報の他、ユーザーに役立つ情報を記載します。
また、詳しくはホームページを見てもらうように誘導すると良いでしょう。
・ステップメールに関しては、
新規登録したユーザーに定期的に送付するメール
になります。
ステップメールは、必要に応じてでOKですが、例えば、
〇〇に関するポイント
というテーマで、5回に分けて送付するのであれば、1週間に1回や隔週など期間を決めて、情報登録日から定期的に送付するというものです。
有料のメール配信サービスなどでステップメール機能をもったものを活用すると効率的です。
4.配信
・配信に関しての注意点としては、
いつ送付するか
です。
タイミング的には、新しい情報が早く届いたほうが良いのですが、同時に、
開封率をあげる
ということも考慮する必要があります。
曜日に関しては、一般的には、
・週末は開封率が低くなる
・火曜日が開封率が高い傾向にある
と言われていますが、物件情報の送付の場合、なるべく早く届いたほうが良いので、曜日はあまり気にせず、スピード優先が良いです。
しかし、送付する時間帯は、考慮する必要があります。
例えば、仕事をされている方の場合、
・通勤中の8時台
・お昼休みの時間帯(12時ジャストあるいは12時30分)
・お昼休みが終わってメールチェックする13時台
・夕方の16時台
のメール開封率が高いと言われています。
主婦の方の場合、
・家事が一段落した13時から15時
と言われています。
少なくとも、夜遅い時間の配信はクレームにつながるリスクがありますので、避けなければなりません。
メール配信サービスの中には、開封率を取得できるものもありますので、どの時間帯の開封率が高いか試してみるのも良いでしょう。
配信のしくみについては、下記をご確認ください。
メール配信のしくみ
メール配信のしくみ については、概ね、下記の方法があります。
A)ホームページのサーバー側にメール配信機能を設ける。
B)普段使っているメーラーで配信を行う。
C)「メール配信サービス」を利用する。
A)ホームページのサーバー側にメール配信機能を設ける。
ホームページ側に、会員情報の登録からメール配信までの機能を持たせると、運営は効率的です。
ただ、上記の情報管理の箇所でも記載しましたが、開発や、毎月の費用の問題はでてきます。
ですので、配信するユーザー数とコストパフォーマンスを考慮しての判断になります。
B)普段使っているメーラーで配信を行う。
メール配信は、普段使っているメーラーでも配信はできます。
ただ、下記のようなリスクもありますので、あまりお勧めはしません。
・文面の名前の差し込みができない。
・予約送付ができない。
・開封確認管理ができない。
また、送付の際は、複数のアドレスは、BCCで送信するなどの注意が必要です。(宛先にいれてしまうと、他のユーザーに他の送付先がわかってします)
C)「メール配信サービス」を利用する。
有料にはなりますが、メール配信サービスを利用する方法があります。
宛名や、文中の特定箇所の差し込み、開封管理、予約配信などの機能を持つサービスもあり、配信を効果的に行うことができます。
まとめ
メール配信による
追客
については、やはり、
クラウドでのメール配信のサービス
を活用するのは、運用の手間的にもお勧めと言えます。
いくつかのサービスがありますので、使い勝手の良いものを選択すると良いでしょう。
また、通常は、
無料プラン
がありますので、試験的に使用してみて判断されることをお勧めします。
以上、メール配信による追客の説明でした。