取引先の名前を使ったウィルスメール、
Emotet(エモテット)
について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
Emotet(エモテット)という「ウィルスメール」についての内容と対応策を紹介しています。
会社に届くメールの中に、
取引先の名を語る「ウィルスメール」
が届くことがあります。
実際の取引先の名称が使われていますので、うっかり開封してしまうリスクもあり、注意が必要です。
結論からいいますと、
添付されているワードなどのファイルの「マクロ」から感染
あるいは、
記載のURLのダウンロード先から感染
します
ですので、 Office系のドキュメントの場合、マクロを有効にしてはいけません。
(「コンテンツの有効化」ボタン、「編集を有効にする」ボタンを押してはいけません)
同様に、文面中のURLをクリックしないようにしましょう。
2022年3月9日に、
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター
から注意喚起の開示がありましたので、ここでは、ポイントのみご説明します。
目次
Emotet(エモテット)とは、
Emotet(エモテット)の特徴は、
実際に取引のある企業名
や、
過去の取引の文面が引用
されているという点にあります。
これは、
既に、攻撃済みの企業のPCから入手した情報
をもとにメールが作成されていることに起因します。
また、メールに件名に、例えば、「請求に関する文言」などを使って、メールを開くように誘導してきます。
Emotet(エモテット)のメール内容事例
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンターのページから、
実際のEmotet(エモテット)からのメールの事例
をみていきましょう。
※各画像は、「独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター https://www.ipa.go.jp/security/announce/20191202.htmlからの引用です)
添付ファイル型のメール
ワードなどの添付ファイルがついています。
件名には、請求に関する文言などが使われ、本文にも、
実際の取引先との過去のメール文
が引用されています。
※実際の過去のメールは、既に、ウィルスメールに感染した取引先のPCから流用されます。
URL記載型
本文に、URLが記載されており、そこをクリックさせることで、ウィルスを感染させようとします。
Zipファイル添付
zipファイルが添付されるケースもあります。
文面例
請求に関する文面で、添付ファイルの開封を誘導するような内容になっています。
下記にような文面もあり、その時の時勢に応じた文面が使われます。
文面自体は、下記のような不自然な文章が使われるケースが見受けられます。
ただ、不自然さがあまりない場合もあります。
添付ファイルを開いた際に、「マクロ」は有効にしない
万が一、添付ファイルを開いてしまった場合でも、
「コンテンツの有効化」ボタン、「編集を有効にする」ボタン
を押してはいけません。
まとめ
このてのウィルスは、手口を変えて攻撃を仕掛けてきます。
ですので、不自然なメールはひらかずに、削除しましょう。
特に仕事で使用しているPCで感染してしまうと、Emotet(エモテット)のように、取引先に、自社名を語るウィルスメールが届いて、迷惑をかけてしまいますので、要注意です。
また、このEmotet(エモテット)以外にも、他のパターンのウィルスメールがあります。不自然なメールは開かずに、削除するようにしましょう。
PCにセキュリティーソフトを入れておられない場合は、ウィルスバスターを設定しておくと安心です。